フェイキックIOL

近視矯正手術のなかでも、今主流になっているのは角膜をレーザーで削る「レーシック」といわれる手術法ですが、眼内コンタクトレンズ(ICL)のように角膜を削らない手術法もあります。

フェイキックIOLという方法も角膜を削らない方法の一つです。
フェイキックIOLは日本語では「有水晶体眼内レンズ」といわれています。もともと、白内障の手術に使われていた手法を近視手術に応用したもので、白内障を治療する場合には白濁した水晶体を取り除いて代わりに人口レンズを装着しますが、フェイキックIOLの場合は、水晶体は残したまま、眼内に視力を矯正するためのレンズを挿入するのです。

新聞などで「永久コンタクトレンズ」として紹介されたことから、認知度も徐々にあがってきている手術法です。

その発祥はヨーロッパで1980年代に始まっています。現在、アメリカでは食品医薬品局(FDA)の認可も受けています。
ただし、日本では他の近視手術と同様、自由診療となっていて保険がききません。今のところ、レーシックほどには普及していないことなどもあり、片目で30万円~50万円程度費用がかかるといわれています。

眼内コンタクトレンズ(ICL)との違い

しくみはICLとほぼ同じですが、決定的な違いはレンズを埋め込む場所にあります。ICLが眼の虹彩と水晶体の間にレンズを埋め込むのに対して、フェイキックIOLの場合は、虹彩と角膜の間にレンズを埋め込んで、虹彩の外側をつまむようにして固定します。


メリット

  • 角膜の厚さや近視の度数と関係なく手術することができる

レーシックは角膜を削ることで視力の矯正を行うため、角膜が薄い場合には手術ができないこともあります。
その点、フェイキックIOLなら人口レンズを挿入するだけなので、角膜の厚さに関係なく手術ができますし、強度の近視の方にも適用可能です。

  • 手術後、万一なにか問題が生じた場合には、レンズを取り出して眼の状態を手術前の状態に戻すことができる
  • 角膜を削らないため「ハロ現象」「グレア現象」などの合併症がなく、夜間に運転をしなければならない職業のような場合、こちらの方が向いている


デメリット

  • レンズを挿入する際に切開して縫合した部分が完治するまでは視力が安定しないため、一定の視力にまで快復するまである程度時間が必要
  • ICLと同じく高度な技術が必要なため、熟練した医師を探さなければいけない
  • レンズを挿入するために角膜を数mmほど切開して縫合する必要があるので、両目を一度に手術することができない
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