2008年1月アーカイブ
視力の低下や、低下してしまった視力を矯正したり回復させたりする方法をお話しする前に、目のしくみを少し説明してみましょう。
目のしくみを理解するには、カメラの構造を考えてみるとわかりやすいでしょう。カメラのレンズにあたる部分がヒトの目でいうと「角膜」と「水晶体」にあたります。そして、絞りの役割を「虹彩(黒目の部分)」が行い、フィルムの役割をするのが「網膜」です。
わたし達が景色などを見る場合、眼に入った光は角膜と水晶体で屈折しピントを合わせ、網膜で光が焦点を結びます。そして網膜上の情報が視神経を通して脳に伝わり見ている景色が認識されるしくみです。
この、「角膜」「水晶体」「虹彩」「網膜」の働きが正常に機能しなくなった場合に視力の低下がおこるわけですが、次に、視力低下の種類をあげておきましょう。
視力低下の種類
目がみえにくくなったといえばその原因の多くは近視です。近視とは、ピント合わせの役割をする水晶体がうまく機能しなくなるためにおこります。
水晶体は、近くをみるときは厚みを増し、遠くをみるときは薄くなることでピントをあわせています。そして、その厚みの変化を毛様体という筋肉の動きによって行っています。近視は、長いあいだ近くのものを見続けることによって毛様体の緊張が続き、遠くのものをみたときにも水晶体の厚みを調節できなくなってしまうことから、遠くのものがぼやけて見えてしまうのです。
近視が網膜の手前でピントがあってしまう光の屈折異常をさすのに対して、遠視はその反対で網膜の後ろでピントがあってしまう状態をいいます。つまり、近視とは逆に近くのものに対するピントがずれてぼやけて見えてしまうのです。
遠視の場合は遠くのものは見えるため、通常の近視をみつけるための視力検査では発見されにくいものですが、眼精疲労をおこしやすいといわれています。
乱視とは、物が二重以上にみえてしまう視力低下の状態です。正常な角膜の表面は球形になっていますが、乱視とはその球形が楕円形にゆがんでしまうためにおこります。角膜の形がゆがんでいるため、屈折に強いところと弱いところができてしまうのです。
乱視はピントが合う部分がないために、近視や遠視以上に目が疲れやすくなります。
老眼とは目の老化現象であり病気ではありません。年齢とともに40歳前後あたりから誰にでもおこってくる症状です。
年齢とともに、水晶体がかたくなり、厚みを調節する機能がうまく働かなくなるためにピントが1箇所に固定されてしまい近くのものにピントがあわずぼやけて見えるようになります。
低下してしまった視力を回復する方法のなかでも、もっとも広く普及していて手っ取り早いのは、やはりコンタクトレンズやメガネを装用することでしょう。
以下に、コンタクトレンズとメガネについてそのメリットやデメリットを簡単にまとめてみました。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズとは、角膜(黒目の部分)に密着させて視力を矯正するレンズのことです。コンタクトレンズには、大きく分けて「ハードコンタクトレンズ」、「ソフトコンタクトレンズ」の2種類があります。さらにソフトコンタクトレンズの種類として1日や1週間、2週間単位で新しいものと取り替える使い捨てコンタクトレンズなどがあります。
- ・ 酸素の透過性が高く、長時間の装用が可能。
- ・ 乱視や遠視の矯正もできる。
- ・ 手入れが比較的ラクで、破損が少ない。
- ・ レンズの寿命が1年半~2年くらいと長く、経済的。
- ・ レンズが小さく乾きやすいので、レンズがずれたり目から落ちたりする可能性がある
- ・ 目に入れたときの異物感はソフトレンズよりかなりある。
- ・ スポーツには不向き。
- ・ やわらかい素材で出来ているので、ハードコンタクトに比べ異物感がなく、自然な装用感が得られる。
- ・ 目のなかでズレにくく外れにくいので、スポーツをする人に向いている。
- ・ 酸素の透過性が悪く、長時間の装用はトラブルのもとになる。
- ・ 使い捨てタイプでない場合、煮沸消毒など手入れが面倒。
- ・ レンズが汚れやすい。
- ・ 使い捨てタイプでない場合レンズの寿命が短く、1年~1年半で交換しなければならない。
- ・ 使い捨てタイプの場合、コストがかかる。
コンタクトレンズの普及に伴い、正しく装用しないための目のトラブルも増えています。レンズの装用時間が長すぎたり、交換時期を過ぎても使用を続けたりしていると、結膜炎や角膜炎、角膜内皮障害のようなトラブルがおこりますので注意が必要です。
メガネ
メガネは日本ではもっともポピュラーで簡単な視力の矯正方法として広く普及しています。
- ・ 手軽に購入できる。
- ・ 手入れが簡単。
- ・ 眼に直接触れないので、角膜などを傷つけない。
- ・ 視野が狭い。
- ・ スポーツには不向き。
- ・ 見た目が気になる。
- ・ 曇ったりして見えにくくなる場合がある。
視力回復のためのトレーニングは、自宅でできる簡単なものから視力回復センターなどに通ってトレーニングするもの、視力回復用の器具を購入するものといろいろな種類があります。
視力回復トレ-ニングの意味は、眼の筋肉を訓練で鍛えることによってその働きを正常に戻してあげることです。軽度の近視であれば、自宅でのトレーニングだけでも視力が回復することもあるようですが、大抵は長期間根気よく続けることが大切です。
以下にその種類と方法などを紹介しておきましょう。
視力回復センター
視力の回復を目的として全国展開している施設です。センターには専用の視力回復のためのトレーニング機器がありますが、センターに通わなくてもキットを購入して自宅で視力の回復訓練を行うこともできます。費用は8万円くらいです。
アイトレーナー
眼科医が考案した器具をメガネのように装着した状態でテレビなどを見ながら視力回復のためのトレーニングができるものです。視力回復のために望遠訓練・水晶体体操・開散法・凸レンズ装用の4つの訓練法があります。費用は7万円前後です。
眼育ing BOX
自宅で視力回復トレーニングができるように視力回復のためのキットが揃ったものです。ゲームやパソコンなど、近くのもの長時間み続けることからおこる「眼凝り」の状態をトレーニングによって改善します。また、眼の筋肉を鍛えることで視力の回復をはかります。費用は3万円くらいです。
超音波治療器
厚生省に承認された医療機器で、子供でも使用することができます。超音波により眼のマッサージを行い、眼の凝りをほぐして視力の回復をはかります。費用は9万円くらいです。
自宅でできる視力回復方法
眼の筋肉である毛様体筋に刺激を与えることで、水晶体による遠近調節力を伸ばすために行います。
簡単な方法は、まず、50センチくらいの手元をじっと見て、そのあと遠くの景色を見るという行為を交互に繰り返します。
これは室内でもトレーニングすることができます。その場合は、外の景色をみる代わりに視力検査で使うランドル環を使用するとよいでしょう。ランドル環は5mくらい離したところのものをみるようにします。
眼のまわり筋肉をほぐして疲れをとり、バランスをよくするために行います。メガネやコンタクトははずして行ってください。
まず正面を向いた状態から両眼を上に向けてゆっくり動かします。眼が上にある状態で2秒ほど静止したら、またゆっくり元に戻します。
これを時計回りに1時から順番に2時、3時、4時と12時(真上)まで繰り返します。
1周したら、今度は逆方向に同じことを繰り返してください。
眼の筋肉を意識しながら、リラックスした状態で行うと効果的です。
目をつむり、蒸しタオルをまぶたの上にのせてしばらくおきます。
目を温めることにより目の凝りをほぐし、血行をよくします。目が疲れたなと感じたら行ってみてください。
カレンダーの数字をひとつ決めて、その数字を見ながら輪郭がぼやけ始める場所まで離れていって止まります。その位置から数字がハッキリ見えるようになるまで見つめ、5秒くらい眼を閉じます。これを1日数セット5分間くらい繰り返します。
最後に、普段からの生活でも、本などを読むときは姿勢をよくして目から本を離して読む、ゲームやパソコンを1時間したら5分ほどは目をやすめて遠くの景色を見るようにするなどの予防も大切です。ブルーベリーなど目によい食べ物を摂ることもいいですし、いろいろ組み合わせて試してみてください。
眼内コンタクトレンズとは「ICL(Implantable Contact Lens)」ともよばれており、直訳すると「移植型コンタクトレンズ」ということになります。
なんだかちょっと怖い感じがするかもしれませんが、虹彩と水晶体の間にレンズを埋め込んでしまう方法です。
虹彩と水晶体の間に移植するので角膜を変形させずに屈折を矯正をすることができます。埋め込まれるレンズは、コラマー(collamer)とよばれる特殊な非常にやわらかい素材でできているため、眼の中に入れてもトラブルが少ないようです。
手術自体は10分程度の短いものです。点眼薬による麻酔のあと、3mmほど瞳に切り口をいれ、そこからレンズを湾曲させて挿入し、角膜と虹彩の間に固定させます。
この移植型コンタクトレンズはアメリカで開発され、約3年にわたり臨床試験が繰り返されてきました。約300名ほどが参加し臨床試験が行われましたが、その60%近くの人の視力が1.0以上に改善され、さらに95%近くの人は0.5以上に改善されたとの報告があります。
もうまもなく米食品医薬品局(FDA)に承認される見込みのようです。
日本ではまだ認可がおりていないため、現在ICLの施術をおこなっている施設・病院は少ないですが、これから注目されるであろう視力回復方法の一つであるといえます。
メリット
- 今までに手術や矯正が不可能だった強度の近視患者でも、ICLなら視力を回復させることができます。
- ほぼ永続的に眼のなかの同じ位置にとどめることができて、取除くことも可能です。
- 手術時間が10~20分と短くてすみます。
- 角膜を削らないため、夜の街頭やヘッドライトなどの光が異常にまぶしく感じてしまう「グレア現象」などの光に対する影響がほとんどありません。
デメリット
- 合併症のリスクがある。
- 日本ではまだ認可がおりていないため、施術できる施設も少なく費用も高額。
- 高度な技術が必要なため、熟練した医師を探す必要がある。
費用
- まだまだ普及率も少ないため、片目で30~50万円と高額になっています。
視力回復手術の種類
視力回復手術の方法はいろいろありますが、角膜を削ることにより光の屈折率を変えて視力を回復させる原理はだいたい同じです。
視力回復手術の種類には、レーシックに代表されるフラップという角膜にかぶせるフタ状のものを作る方法があり、「イントラレーシック」「エピレーシック」「ウェーブフロントレーシック」などの種類があります。
また、フラップを作らない視力回復手術には、角膜の中央に放射状の浅い切込みを入れる「RK手術」や、角膜上皮を取除いて角膜実質層にレーザーを照射する「PRK手術」などがあります。
他にも角膜と水晶体のあいだに特殊なレンズを埋め込んでしまう「IOL」という方法などもありますが、レーシックやIOL(眼内コンタクトレンズ)は別に詳しく説明していますので、ここではRK手術とPRK手術について簡単に紹介しておきましょう。
RK(Radial Keratotomy)手術とは、「放射状角膜切開手術」という意味です。視力回復手術のさきがけともいえるもので、ダイヤモンドメスで角膜に放射状に切り込みを入れて光の屈折率を変えることにより近視を矯正する方法です。
RK手術はメスで切り込みを入れるという手法なので、熟練した医師の技術が必要です。そのために他のレーザー照射による方法と比べて、手術の精度の高さが手術をする医師の熟練度により変わってしまうので、現在はあまり行われていない手術方法です。
PRKとは、レーシック以前から行われていた屈折矯正手術です。角膜上皮を取除き、角膜の中心部である角膜実質層に直接エキシマレーザーを照射して角膜を削り、角膜のカーブを調節して近視を矯正する手術です。
レーシックのようにフラップを必要としないため、衝撃に強く、格闘技などの激しいスポーツをする人にむく方法だといえるでしょう。
手術時間は片目で5~10分と短時間ですが、レーシックに比べると術後の痛みが強く、視力が回復するまでにも時間がかかります。また、両目を一度に手術することはできなので、片目ずつの手術となります。
オルケソラトロジーはギリシャ語です。それぞれの単語には「オルソ(Ortho)=矯正」、「ケラト(kerato)=角膜」、「ロジー(logy)=学問」という意味があり、その語源のとおり角膜を矯正することにより視力の回復をはかる方法のことです。
特殊な高酸素透過性ハードコンタクトレンズを眠っている間だけ装用することにより、角膜の形状を矯正させ正常な形に戻し、屈折異常による視力低下を回復させる方法です。
角膜はやわらかく新陳代謝がとても活発なので、形状も変わりやすい組織です。ですから、特殊コンタクトを装用しコルセットのように角膜の形を正常な形状にクセづけすることにより、いずれは裸眼で1日中過ごせるようになるのです。
近視手術のように角膜にメスを入れたりレーザーで削ったりするものではないので、治療用の特殊コンタクトの使用を中止すれば、角膜はもとの状態に戻ることからリスクの少ない治療法であるといわれています。ただし、逆をいえば、就寝時だけとはいえ、継続的な治療用コンタクトの装用が必要であるということなので、そのあたりを考慮にいれる必要がありそうです。
メリット
- 年齢に制限がなく、子供からお年寄りの方まで幅広く使用できる。特に子供の場合、角膜がまだやわらかいので装用効果は大きい。
- 夜寝ているあいだだけコンタクトを装用すればOKなので、昼間は裸眼で過ごすことができる。
- 特に18歳未満の成長途中にある人の場合、近視の進行を抑制することができる。
- 手術をする必要がない。
- 視力制限がある職業(パイロット・消防士・自衛官)の方でも裸眼として通用する。
デメリット
- 保険の適用外となるため、費用が高い。
- 強度の近視や乱視の場合は使用できない。
- 毎日のレンズのケアが必要であり、扱いが面倒。
- 睡眠時間が短い場合、装用時間も短くなるので効果が十分にえられないことがある。
費用
- 両眼で20万~30万程度。
レーシック(Lasik)とは、ギリシャ語の「Laser in situ Keratomileusis」を略したものです。
Keratosとは角膜、mileusisとは修正。直訳するとレーザーによって角膜を修正するといったような意味あいになります。つまり、レーザー照射によって視力を回復させる手術のことです。
レーシックの最大の特徴は、メガネやコンタクトなどの矯正器具を使うことなく、視力そのものを回復させるところにあります。
欧米では、視力の回復といえばレーシック手術というくらいかなり一般的になってきており、アメリカでは年間で100万人以上の人がレーシックによって視力の回復を実現しているといわれています。
プロゴルファーのタイガーウッズがレーシック手術を行って視力を回復し、成績を上げたことでもより有名になりました。
日本でも、ここ数年レーシックという名前が聞かれるようになってきました。特に、2000年の1月に厚生省が眼科用エキシマレーザー装置を医療用の器具として承認してから、それまでのレーザーを使った角膜切除手術(PRK)に代わる勢いで普及し始めたのです。
レーシックのしくみは、目の表面にある角膜という透明な膜をレーザーの照射によって削ることで、角膜の屈折力を変化させ、目の焦点をあわせることが可能になり、結果、視力が回復するという原理なのです。
手術といっても、その時間は15分程度と短く日帰りで受けることができます。片目だけの手術も可能ですし、痛みもほとんどなく、視力の回復も早いことが急速に普及している原因の一つだといえるでしょう。
目にレーザーを当てる、角膜をレーザーで削る・・・。日本ではまだまだポピュラーとはいえないし、なんだか少々恐ろしげなイメージもあるレーシックですが、レーシックの基礎知識を身につけ、メリットやデメリット、病院の選び方などをしっかり勉強して、その安全性をあなた自身で確かめてみてください。
そして、これからの視力回復方法の一つの手段として、レーシックを検討してみてはどうでしょうか。
レーシックの前身である目の屈折矯正手術の歴史は1869年にまでさかのぼります。世界中の眼科医によって、目の手術をすることで近視を矯正することができないかという研究が行われていましたが、本格的な近視の矯正手術としては、旧ソビエトの軍人に対して多く行われたというRKという方法があげられます。角膜に放射線状にメスを入れるというRKが現在のレーシックの前身といえる手術でした。
その後、1983年にこれまで手術に使われてきたメスに代わるものとして、エキシマレーザーが登場し、このエキシマレーザーを使った角膜の矯正手術(PRK)が普及していきます。
このPRKという方法は、レーザーを角膜の前面に照射して角膜の形状を変えることで視力の矯正を図るというもので、これが進化してやがてレーシックという方法が普及していくのです。
レーシックの語源がギリシャ語であることからもわかるように、レーシックは1990年、ギリシャの眼科医によって開発され、世界で始めてレーシックによる手術が行われました。PRKより手術時間も短く痛みも少ないことから、PRKに代わる視力回復手術として、その後急速に普及していきました。
アメリカでも、1995年にFDA(米国食品医薬局)がエキシマレーザーを認可してから急速に普及し、今では年間100万人以上の人が手術を受けるほど一般的なものとなっています。
日本では、2000年1月に厚生省が同じくエキシマレーザーを認可したことにより、レーシックが行われるようになりました。その安全性が厚生省により認められているわけですが、コンタクトレンズやメガネにとって代わるほどには普及していないのが現状です。
レーシックとは、角膜という眼の非常に繊細な部分にレーザーを照射する「角膜手術」です。なんだか少し怖いような気がする方もいると思いますが、欧米では視力回復の手段としてもっともポピュラーな方法とされていますし、日本でもここ数年で急速な広がりをみせています。
レーシックには以下のような多くのメリットがあります。
手術は点眼麻酔をしてから行うために痛みを感じることはほとんどありません。
手術時間は片目で10分~15分程度と非常に短時間ですみます。ですから入院する必要はなく日帰りで手術することが可能です。
また、手術当日に車を運転することなどは危険とされていますが、その他の日常生活にはなんら支障はありません。
術後の検査は必要ですが、一般的には手術の翌日から普段どおりの生活ができます。視力の回復が早く、長期的に安定するのも特徴です。
メガネやコンタクトを日々使用しなければならない生活というのは裸眼生活に比べてかなり面倒なものです。
コンタクトレンズは、毎日の手入れが面倒ですし、眼に入れるとゴロゴロするのでイヤだという人も多いようです。また、コンタクトが汚れたまま装用すると眼病にかかりやすくなりますし、定期的に新しいものと交換する必要もでてきます。
メガネの場合は、外見上かけたくない方もいると思いますし、スポーツをするときも不向きな場合があります。
また、メガネやコンタクトレンズをつけることにより、眼が疲れたり、それが原因で肩こりや頭痛になったりということもあります。そういった煩わしさから開放されて、なにもつけない裸眼生活を手に入れられるのです。
日帰りで手術ができ、その後の視力の回復も早く、メガネやコンタクトに頼らない裸眼生活を送れるようになるレーシック。
そんなメガネやコンタクトに代わる第3の視力矯正手段として注目のレーシックですが、多くのメリットと同時にリスクが生じることも知っておきましょう。
レーシック手術で起こる合併症
レーシック手術で以下のような合併症を伴うことがあります。
この合併症は個人差はありますが、だいたい数週間で自然に治癒するといわれています。
- ドライアイ
- 白目の充血
- 異物感が残る
- 涙目
また、以下のような症状の場合は医師の診断が必要ですので、術後の検査は必ず行ってください。
- 過矯正や遠視ぎみになる
- 近視が若干残る
手術後の感染症
手術をした角膜の傷口から細菌やウイルス感染を起こす場合があります。重症の場合は角膜移植が必要になることもありますが、大抵は点眼薬で回復する程度の軽度な場合が多いでしょう。
医師の技術的な問題
エキシマレーザーを使ったレーシック手術は、その最先端の技術により非常に安全性が高いことはメリットの一つです。かつて、手術により失明してしまったというような大きな事故は報告されていませんが、それでも人の手による手術である以上、執刀医の技術の差によって手術後の経過が左右されてしまうことはあり得ることです。
ですから、レーシックについて実績のある熟練した技術を持った医師を選ぶ必要があります。
また、角膜をレーザーで削るという手術なので角膜を手術前の状態に戻すことはできないということも理解しておく必要があります。
その他のデメリット
レーシックは、近視がまだ進む可能性のある18歳以下の年齢では手術が受けられないこと、また、老眼による視力の低下は矯正することができないということも理解しておいてください。
レーシックはどんな人でも受けられるというものではなく、手術に適さない場合があります。おもに、
- 手術を受けた場合、眼および身体に大きな負担がかかる。
- 手術をしても症状の(近視)改善がみられない。
という場合、レーシック手術が不適合とみなされるわけです。レーシックが自分に適しているのかそうでないのかは、事前に行う精密な検査の結果次第です。
基本的には、検査で不適合の診断がくだされたときはレーシック手術を受けることはできませんが、外的要因が原因の場合などは、その要因が取除かれたときは手術を受けることが可能になる場合もありますので、一度相談してみてください。
レーシックに適さない方
アレルギー性結膜炎、強度のドライアイのように角膜に異常や疾患がある場合は、レーシックによる感染症の恐れや、症状を悪化させてしまう危険性があるため手術には適しません。
まれにですが角膜が極度に薄く、削るだけの厚みがないような場合はレーシック手術を受けることはできません。
強度の近視の場合、削る角膜の量も多くなります。削る角膜の厚さが許容量を超えてしまうくらいの矯正が必要な場合はレーシック手術は行えません。
妊娠中はホルモンのバランスが崩れるため、近視の値も変わる場合があります。また、合併症を抑えるために抗生物質などの薬剤を使用することもありますので、妊娠中は避けたほうがいいでしょう。
全身性血管炎、糖尿病、膠原病、重症アトピーや花粉症などの内科的疾患がある場合も感染症の危険性、内科的疾患に及ぼす悪影響などから(症状を悪化させてしまうことがある)レーシックは適さないといえます。
白内障などの眼の疾患を持っている場合も多く、眼に大きな負担がかかりますし、治療効果もあまり期待できません。また、老化現象である老眼についてはレーシックで治療することはできません。
まだ成長途中であるため、レーシック手術をしたあとも近視が進行する場合があります。
パイロットや消防士、警察官や自衛官などある一定以上の裸眼視力が求められる職業があります。この職業の場合、レーシックなどの手術で回復した視力は認められないというケースがありますので、事前の確認が必要です。
イントラレーシックとは、レーシックのさらに上をいく先端技術による視力回復手術です。レーシックの手術では、「フラップ」といわれる角膜にかぶせるフタを作るのですが、従来のレーシックでは「マイクロケラトーム」という医療器具を使ってフラップを作成するのに対して、イントラレーシックでは、コンピューター制御された「イントラレーズレーザー」という器具を使ってフラップを作成するので、より薄くより正確なフラップを作成することが可能になりました。その分、従来よりも多くの角膜層を削りとることができるため、より強度な近視も矯正することができるようになったのです。
(※フラップについてはレーシック手術のところで詳しく説明します。)
イントラレーシックのメリットとしては、
- 従来のレーシックで起こることのあるドライアイの起こる確率が少ないこと。
- 角膜の形状が極端なためにレーシックの手術が出来なかった人でも手術が可能になったこと。
- コンピューター制御によりフラップを作成するため、フラップの精度・安全性がより高まった。
- 手術後の平均視力が高い。
- 再手術の割合が従来のレーシックより低い。
などがあげられます。
また、デメリットとしては、
- 手術の時間が従来のレーシックより若干長い。
- フラップが定着するまでに多少時間がかかる。
- 導入されて日が浅いため実績が少なく、今後なにか問題が発見される可能性は否めない。
などがあります。
ウェーブフロントレーシックは、従来のレーシックの技術をさらに進化させた方法です。手術を受ける人それぞれの角膜の状態に合わせた治療を行うことができるのが特徴です。
人間の眼球を立体的にみた場合、1人ひとり微妙に形状が違い、そのため光の屈折状態や角膜全体のガーブの具合なども個人差があります。この個人差を「ウェーブフロントアナライザー」とよばれる検査機器で精密に検査することにより個々のデータを取り、そのデータをもとにして手術を行います。
手術中のエキシマレーザーの照射は、個々の患者さんの角膜データを元に全てコンピューター制御で行われるため、より精度が高くその人にあった手術ができます。つまり、視力の矯正力がアップし、従来の方法よりも視力の向上が期待できるのです。
また、従来では手術が困難だった不正乱視の手術もウェーブフロントレーシックなら可能です。ただし、通常のレーシック手術より精度も技術も高い方法なのでその分費用が高くなります(通常のレーシックより10~15万程度)。
ただ、ウェーブフロントレーシックの手術を行うためには、エキシマレーザー装置や波面収差解析装置などそれ専用の機器を備えた病院でないとできません。そして、そういう設備が完備された病院の数はまだまだ少なく限られているのが現状です。
レーシック手術では、角膜の一部を非常に薄く円形のシート状に切開した「フラップ」とよばれるフタのようなものを作るという過程があるのですが、そのフラップを「エピケラトーム」という医療機器で作成するのがエピレーシックです。
エピケラトームで作るフラップの厚みは0.05ミリ~0.06ミリと非常に薄く、通常のレーシックで作るフラップの厚みの半分くらいの薄さです。
人間の角膜というのは、角膜上皮、ボーマン膜、角膜実質、デスメ膜、角膜内皮という5層の膜からできています。このうち、エピレーシックでは、角膜上皮という一番外側の層だけでフラップを作成します。(通常、レーシックでは角膜実質層でフラップを作成)
そして、この角膜上皮だけは再生能力があるため、エピレーシックで作成したフラップは、時間がたつと剥がれ落ち、1週間ほどで元通りに再生します。ですから、通常のレーシックとは異なり、強い衝撃を受けてもフラップがずれたりすることがないので、ボクサーなど激しいスポーツをする人に適した方法だといえます。
また、フラップを薄く作成する分、角膜の厚みを十分に残すことができるため、角膜が薄い人でレーシック手術が難しい人や強度の近視の人でも手術が可能なのです。
ただ、エピレーシックの難点は、通常のレーシックが痛みをほとんど伴わないのに対し、若干の痛みがあるということです。
一旦フラップが剥がれ落ち、再び元に戻るまで1週間前後かかり、その間痛みがあるため治療用のコンタクトレンズを装着する必要があります。また、コンタクトレンズ装着時には痛みのほかに、まぶしくて目が開けにくいという状態になることもあります。
また、エピレーシックは角膜の表面をレーザーで照射するために角膜がにごってしまう場合があります。
欧米ではすでにポピュラーな視力回復方法となっているレーシックですが、日本ではまだそこまで普及しているわけではありません。
失敗しないレーシックのために、安心して手術を受けるために、よい医師の選び方のポイントを紹介しましょう。
レーシックの手術を行うには、「日本眼科学会」の認める「日本眼科学会認定専門医」であることが条件とされています。ですから、まず、日本眼科学会が認定している眼科の専門医であるかどうかというのがチェックポイントとなります。
熟練したレーシック手術の技術を持っているだけでなく、眼科専門医であれば、もし、近視以外の眼の病気がみつかったような場合でも適切な処置ができるでしょう。また、安全といわれるレーシックですが、合併症が100%起こらないとはいいきれません。
そういった予期せぬ事態がおこった時にも適切な対応、処置を施さなければなりません。その意味でも日本眼科学会の認めた優秀な眼科医であることが必要になってくるのです。
病院によっては「レーシック専門医」や「屈折矯正専門医」などの肩書きを掲げているところもありますが、そういう認定がされる資格はありませんので注意してください。
なお、日本眼科学会のHPで、眼科専門医であるかどうかを調べる事ができますので参考にしてみてください。
次に、その眼科専門医がどれだけレーシックの手術に熟練しているか、どれだけ多くレーシックの手術を経験しているかということも重要なポイントになってきます。
その目安となるのが「症例数」です。
いくら眼科医としての経験が長くても、実際にレーシックの手術を経験していなければ意味がありません。ですから、どれだけ多くのレーシックに関する症例数があるのか、実績があるのか、経験を積んでいるのかということが重要になってくるのです。
また、大きな病院ですと、患者数が個人の病院に比べて多い分当然症例数も多くなってきますが、医師個人でどれくらい手術を経験しているかということを知ってください。そのためにも、カウンセリングのときに遠慮せずに、担当医師に「今までどのくらいレーシックの手術をされましたか?」という質問をしてみましょう。
レーシックの手術を受けるにあたって、医師選びはとても大切なポイントです。経験豊富なこと、熟練した技術を持っていること、眼科医であることはもちろんですが、やはりなんといっても医師の人間性ややさしさ、どれだけ熱心であるかという部分もチェックしてみてください。
あなたの大切な眼の視力回復手術を委ねる医師なのです。あなたが初めての手術をする前の不安材料をきちんと取除いてくれるかどうか。あなたの疑問にすべて丁寧に答えてくれるかどうか。
実際にカウンセリングなどを受けてみて、この医師なら大丈夫、とあなた自身が信頼できると感じた医師を選んでください。
レーシックの手術は時間的には短い簡単なものですが、費用的にも何回もできるものではありません。レーシック手術で失敗しないためにも、病院選びは慎重にしたいものです。
まず、インターネットなどでできるだけたくさんレーッシックをやっている病院をピックアップしてみましょう。はじめから一つの病院に決めるのではなく、できるだけ多くの病院をピックアップしてから、それぞれの病院を比較検討して自分にあったところを選んでください。
病院を比較するときに注意したいチェックポイントをいくつか挙げておきますので、参考にしながら選んでみてください。
医師の選び方の項でも述べましたが、やはり、その病院にレーシックの手術を数多く経験している熟練した眼科医がいるかどうか、担当医が信頼できる医師であるかどうかという部分は一番大切な部分でしょう。
信頼できる医師だけでなく、院内のスタッフが感じがよく安心して接することができるかどうかも確認が必要でしょう。
最先端の技術がものをいうレーシックですから、最新の機器が揃っており、充実した機器・設備のある病院が好ましいのはもちろんのことです。
さらに、加えて、きちんとメンテナンスが施されているか、温度・湿度の管理がしっかりなされているかなども精密機械にとっては大切な事柄となってきます。
これはレーシックの手術に限ったことではありませんが、院内が清潔かどうかでその病院の診療に対する姿勢がわかるというものです。
術後のケアはもっとも重要なポイントの一つです。病院によっては、術後の経過が思わしくない場合、何年以内であれば再手術の費用は無料であるなど独自のケアを行っている場合もありますので確認が必要です。
また、アフターケアは手術を担当してくれた医師であることが望ましいでしょう。
安心して手術を受けるためにも、最初から費用面をハッキリ明示してくれている病院を選びましょう。
また、費用が安い・高いということだけで病院を選ぶのは避けたほうがよいでしょう。
あくまで色々な面を考慮した上で決定されることをおすすめします。
レーシックの治療を安心して行うためにも事前の検査やカウンセリングはとても重要です。このカウンセリングが有料なのか無料なのか、どういった方法で行うのか、メールなどでの質問にも対応してくれるのか、手術内容についてのしっかりした説明が行われるかなどがチェックポイントとなります。
手術を受ける前の事前検査によって、手術が実際に受けられるかどうかが決まります。また、個人の眼に対する精密なデータを取ることにもなりますので、事前検査がどのようなものかを確認しておくことが重要です。
一般には
- ・視力検査
- ・眼圧検査
- ・眼圧検査
- ・屈折力の測定
- ・角膜の形状の解析検査
- ・角膜の内皮細胞の撮影
- ・角膜の曲率と角膜の厚さの測定
などが行われるようです。(それぞれの検査の詳しいことは、「手術前の検査」を参照してください)
また、口コミなども大切な情報源です。もし、知り合いなどでレーシックの手術を実際に受けた人がいるなら、その人に話をきいてみるものよいでしょう。
よい病院を紹介してくれるかもしれません。
それから、実際にその病院へ出かけて行って自分の目で設備を確認したり病院の雰囲気などを体感してみるのもいいと思います。
保険がきかないレーシック
病気や怪我を病院で治療した場合、普通なら健康保険が適用になり、患者の負担は軽くてすむのですが、
- ・ 歯列の矯正
- ・ 人間ドッグ
- ・ 美容整形手術
- ・ 経済的な理由による中絶
- ・ 正常な妊娠および分娩
などの場合は保険が適用されません。レーシックの場合も病気とはみなされず、整形手術に含まれることから、保険適用外となっています。
近視や乱視は直接健康を害しているわけではないというのがその理由とされています。
レーシックに保険が適用されれば、健康保険の場合本人負担は3割ですむのですが、そうではないためにレーシック手術でかかった費用の全額を本人が支払わなければなりません。
少しでも負担を軽くするために、次に説明する「医療控除」や「生命保険の手術給付金」などを利用して、できるだけレーシック手術による費用の負担を軽くしていきましょう。
医療控除について
医療控除というのは、確定申告の際、所得から控除される医療に関する費用のことです。
その年の1月~12月までの間に、本人または生計を一にする家族が支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、その超えた部分についての費用を所得から控除できるのです。
レーシックにかかった医療費だけでなく、その他の歯の治療やケガの治療費など、その年に家族でかかった医療費のすべてを合計することができます。
(ただし、レーシックの場合は必ずしも医療費として認められない場合もありますので、事前に税務署に確認してみてください。)
例えば、1年間にかかった医療費の合計額が25万円だった場合、
適用になる医療費は、
25万円-10万円=15万円
となり、15万円分が医療控除の対象となります。確定申告で自己申告する必要があります。
生命保険の手術給付金について
生命保険や医療保険に加入している場合、保険会社より「手術給付金」が支給される場合があるのをご存じでしょうか?
レーシックの普及率が高まってきた2007年以降に保険に加入された方は、手術給付金の対象とはならないケースもあるのですが、加入している生命保険会社でレーシックを手術給付金の対象としている場合、給付金が受けられますので一度問い合わせてみてください。
生命保険会社へ手術給付金の請求をする時には医師の診断書が必要になります。診断書は1通5000円程度で、提出する保険会社が複数の場合、同じ数だけ診断書を作成してもらう必要があります。
なお、レーシック手術の正式名称は「レーザー角膜屈折矯正手術」ですので、かならずこの正式名称を書くようにしなければいけません。
支給される給付金は、各保険会社の規定によりまちまちですが、金額の目安は、「入院日額×10倍くらいの金額」になると考えていいようです。
身近な知り合いでレーシックの手術を受けた人に体験談をきくのが一番本当のことがわかると思いますが、最近では芸能人やスポーツ選手などがたくさんレーシックの手術を受けていて、その体験談などが各近視クリニックのHPなどでも紹介されていますので、参考にできることもあると思います。
また、失敗談としては、
- 消防士になるためレーシック手術を受けたものの、手術による視力の回復は認められなかった
- 地方でレーシックの手術を受けたら両方で60万円かかったのに、都心の方ではその半額くらいでやってくれるクリニックがあった
- パソコン関係の仕事で、手術後も目を酷使することをやめられなかったため、2年後で視力が1.5から0.3にまで下がってしまった
などという例もあります。
いずれにせよ、十分下調べをして、自分でしっかり納得した上で、レーシックの手術にトライすることをおすすめします。
レーシックを受けた芸能人・著名人
ここで、実際にレーシック手術を行ったことのある芸能人や著名人の名前を挙げておきましょう。
ご自身のブログや著書、受けた病院のHPなどで体験を綴っておられる方もいるので参考にしてみてください。
<著名人>
松方弘樹(俳優)
陣内智則(お笑い芸人)
南海キャンディーズ 山ちゃん(お笑い芸人)
倖田來未(ミュージシャン)
マギー審司(マジシャン)
■HP http://ameblo.jp/maggy-shinji/
デビット伊東(タレント)
さくらももこ(作家)
■著書 「ももこタイムス」
<スポーツ選手>
中島常幸(プロゴルファー)
芹澤信雄 (プロゴルファー)
松坂大輔(プロ野球選手)
藪恵壹(プロ野球選手)
土橋勝征(プロ野球選手)
高橋尚成(プロ野球選手)
角田信朗(格闘家)
■品川近視クリニックHP http://www.shinagawa-lasik.com/taiken/taiken38.html
<外国人>
エルトンジョン(ミュージシャン)
ブラッドピット(映画俳優)
タイガーウッズ(プロゴルファー)
カルロス・ゴーン(日産元社長)
視力の回復について
Q1.手術後すぐに視力はよくなるんですか?
手術当日は0.5程度のかすんだ感じですが、翌日にはほとんどの場合、1.0程度にまで回復し、メガネやコンタクトなしで生活できるようになります。
ただ、視力が完全に安定するのには通常半年~1年くらいかかるようです。
Q2.よくなった視力はずっと続きますか?
手術後、目を酷使するなどの生活を続けていれば再び視力が悪化する可能性もあります。
また、まれですが、近視の戻りがあることも報告されています。
Q3.手術後も視力が回復しない場合はありますか?
レーシックは安全性、成功率ともに高い近視手術ですからほとんどの場合、視力回復すると考えてよいでしょう。
しかし、100%かといえばそういうわけではなく、中には手術後も満足いくような結果が得られなかったという場合もあります。
その場合、医師の判断にもよりますが再手術をすることも可能です。
安全性について
Q1.レーシックは本当に安全ですか?
現在、世界で400万人以上もの人が近視手術を受けています。安全性はもちろんですが、近視の改善も顕著にみられています。
また、網膜はく離や失明など重大な失敗が起こったという事例は1例もあがっていません。世界でも認知された安全性の高い手術といえます。
Q2.合併症があると聞きましたが・・・?
ドライアイやフラップ下の炎症など、手術後軽い合併症の起こる確率は1~2%、細菌感染など重い合併症が起こる確率は1%以下といわれています。
技術や治療機器の進歩により、ほとんど副作用・合併症の心配はないといってよいでしょう。
軽い場合は、時間経過とともに治療するもの、処方される目薬の点眼などにより症状が改善されることがほとんどです。重症の場合も適切な治療を行えば完治可能です。
Q3.手術の跡は残りますか?
レーシックの手術では角膜にフラップと呼ばれるフタを作ります。そのフラップの跡が角膜の表層部に多少残ることもありますが、肉眼で分かるようなものではありませんので安心です。
Q4.レーシックで失明することはありませんか?
レーシックというのは、角膜に施す手術であり、眼球の内部に影響のあるものではありませんので、失明することはありません。実際に失明したという事例も現在のところあがっていません。
手術について
Q1.時間はどのくらいかかりますか?
時間的にはごく短時間ですみます。両眼あわせても15~30分程度でしょう。
手術のあと、少し安静にしておく必要はありますが入院の必要はなく、手術した日に帰ることができます。
Q2.手術を受けるのに年齢的なことは関係ありますか?
基本的には、成長がまだ完全に終わっていない20歳未満の場合は、手術後に近視が進む恐れがあるため手術しないことがほとんどです。
また、高齢(60歳以上)の場合も白内障など目に病気を持っている方が増えてきますので、あまりおすすめはできませんが、医師の判断いかんでは手術を受けることができる場合もあります。
Q3.費用の相場はいくらぐらいでしょうか?
レーシックの手術は自由診療となりますので、各病院によって設定されている価格はまちまちですが、だいたい両眼で20万円~50万円ぐらいです。
また、片眼だけ手術をすることも可能で、その場合の費用は単純に両眼の半分と考えていいでしょう。
Q4.手術の前に注意することは何かありますか?
手術当日にそなえて体調管理をしっかり行いましょう。
また、手術前にはコンタクトの使用を中止すること、薬の服用を控えることなど、医師から言われた注意事項は必ず守るようにしてください。
Q5.手術後気をつけることは?
手術当日もシャワーなら可能ですが、洗顔・洗髪は翌々日からするようにしてください。その場合も、目の周りを強くこすったりしないよう気をつけましょう。
なお、手術後激しい運動は当分控えてください。手術中に作成したフラップが完全に固着していないため、運動の際にズレてしますことがあります。また、水泳などは手術後1ヶ月は避けてください。
Q6.読書や映画鑑賞などは普通にできますか?
手術を受けたあとしばらくは、やはりあまり目が疲れるようなことは避けた方がよいでしょう。
近視の戻りの原因ともなりかねません。
目に疲れがでたら近くのものを見るのをやめ、遠くの景色をみるなどして目を休ませてあげましょう。
Q7.手術後も通院の必要はありますか?
手術後、なにか異常があった時などに早めに対処できるようにするためにも、定期的な検診が必要です。
病院によって多少の差はありますが、ふつう手術の翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後くらいの間隔で定期的に通院することになるでしょう。
痛みについて
Q1.手術中に痛みはありますか?
他の近視手術と比べ、レーシックの手術ではほとんど痛みのないのが特徴です。手術の際には点眼剤で麻酔をしますので痛みを感じることはほとんどないと思います。
Q2.手術後、痛むことはありますか?
手術後は、痛みというより、眼の中がゴロゴロするような異物感が多少あるようです。また、点眼薬を使うときに眼にしみることがあります。
けれども、点眼を続けていけばやがて痛みもなくなってくるので心配いりません。
レーシックは、欧米では視力回復手術として広く一般に普及しているもので、コンタクトやメガネで視力を矯正することよりもポピュラーであるとさえいわれています。
しかし、ここ日本においてはまだそこまで普及しているわけではありません。著名なスポーツ選手などがレーシックの手術を受けて成功した、という話は耳にしますが、身近でレーシックの手術を受けた人というのはあまりいないかもしれませんね。
それに、いくら安全な手術だといっても目の角膜をレーザーで削ると聞けば、誰だって最初は怖いと思うでしょう。もし、失敗して目が見えなくなったら・・・・?と二の足を踏んでしまう方も多いのではないでしょうか。
けれども、レーシックが眼科治療において素晴らしい医療技術であることは、すでに欧米でも日本でも数多くの症例数が証明していることです。そして、その中で失明したというケースはないですし、手術時間も短く、手術中、手術後の痛みなども、個人差はあるもののほとんどないようです。また、手術の具体的な手順やアフターケアについて、考えられる副作用や合併症のことなどをきちんと勉強すれば、なにも怖い手術ではないことがおわかりいただけると思います。
レーシックの手術の前には、手術をしても大丈夫かどうかの念入りな検査や、手術の詳しい内容説明、問診・カウンセリングなど十分な準備があります。ですから、なにか不安なことがあったら、すべてその段階で解決してしまいましょう。
手術にあたっては、医師からの説明をきちんと受けて理解し、自分でしっかり納得してから手術にのぞむようにすることが大切です。
手術が終われば、それまでコンタクトやメガネがないと日常生活に不便を感じていたものが、それらの助けを借りずに裸眼生活を取り戻すことができるのです。
さあ、これから、レーシックの手術について具体的にみていきましょう。
レーシックの費用の相場は、両目で20万~50万円くらいです。手術は、必ずしも両目を受ける必要はなく、片方だけの手術も可能です。その場合の費用は当然両目のときの半分ですみます。
レーシックにかかる費用の内訳は、おもに以下のようになっています。
- 手術の費用
- 手術前の適応検査の費用
- 手術前の診療費
- 手術後の診療費
- 手術後の処方箋代
また、上記の費用をトータルで料金設定している場合と、それぞれ別途に設定している場合など、各病院によって若干の違いがありますので、そのあたりの確認が必要です。
レーシックの費用が病院によってかなり違いがあるのはなぜでしょうか?
それは、レーシックが自由診療であるため、健康保険などの適用がないからなのです。診療費はすべて患者もちであることを知っておいてください。
自由診療には、レーシックのほかにも豊胸手術や脂肪吸引などもありますが、これらの治療に対する費用は、それぞれの施設で医療行為を行うにあたり、妥当であると思う価格を施設ごとに設定しています。ですから、病院によって費用に差がでてくるわけです。
レーシック手術が日本でも普及しつつある最近では、費用の面でも病院によってさまざまな特徴をだしてくるようになっています。
たとえば、手術後、再手術が必要になった場合も割引があったり、1~3年間の無料保証があったりします。ですから、費用の面でも納得のいくように下調べが必要になってくるでしょう。
レーシックは、近視の度数や乱視の有無によって、レーザーで削る角膜実質層の量が違ってきますが、この量が多いか少ないかで治療費に差がでることはありません。
ただし、同じレーシックの手術にもいろいろ種類があり、高度なレーシックの技術を伴うイントラレーシックや、より精度の高い医療器具を使うエピレーシックの手術を行う場合は、通常のレーシックに比べると費用の方は割高になってきますので、そのあたりも理解しておかれるとよいでしょう。
レーシックの手術を受けるに当たって、費用に関することはもっとも重要な部分であると思いますが、ひとついえることは、ただ単に安いからという理由だけで病院選びをすることは避けた方がよいということです。
大切なことは、まず第一に信頼できる技術と人間性を兼ね備えた医師のいる病院を選ぶことです。費用面は二の次、くらいの気持ちでいた方がよいのではないでしょうか。
レーシック手術の簡単な流れを説明します。実際に行われる手術の手順だけでなく、その前後に行う検査などの手順から流れを追ってわかりやすく説明しています。
手術前
1.レーシック説明会に参加する
病院によっては、レーシックとはどういう手術をするのか、費用はどのくらいかかるのかなどの説明会を開いているところもあります。
そういう機会があればまず参加してみましょう。
2.手術前の診療と適応検査
実際にレーシック手術をする前に、眼の診療と各種適応検査を行い、あなたの眼がレーシック手術をするのに適しているかどうかを調べます。また、この時、角膜の精密なデータを取ります。
病院によって検査内容は若干違います。
3.カウンセリングを受ける
安心してレーシックの手術を受けられるようカウンセリングがあります。疑問や心配点はこの時点で解決しておきましょう。
手術
1.眼に点眼麻酔をする
点眼液で麻酔をします。眼は非常に麻酔のききやすい部位なので、これでほとんど痛みは感じません。
2.マイクロケラトームでフラップを作る
麻酔のあと、マイクロケラトームという器具で角膜の一部をめくり、フラップ(※)を作ります。
3.フラップをめくる
レーザーをあてるためにフラップをめくります。
4.エキシマレーザーを照射する
エキシマレーザーを角膜実層に照射します。
レーザーを当てる時間は近視の度数などによって個人差はありますが、だいたい数十秒程ですみます。
5.フラップを戻す
角膜の修正が終わったらフラップを戻して、フラップが自然に乾燥して接着するまで待ちます。
6.抗生剤入り目薬を点眼する
感染防止のため、抗生剤の入った目薬を点眼して終了です。
片目に要する時間がだいたい15~20分くらいです。
手術後
1.手術後の診療
一般的には、手術の翌日に再度診療を行い、術後なにか不具合がなかったかをみます。
2.定期健診
その後、病院のスケジュールにそって定期検診を受けます。
※フラップとは?
レーシック手術の一番の特徴は「フラップ」と呼ばれる、円形状のフタの役目をするものを作ることです。
フラップとは、「マイクロケラトーム」という器具を使い、角膜の表面を薄く切ったもので、患者さんの角膜の一部なのです。
そして、エキシマレーザーを照射する際には、このフタ状のフラップをめくるようにしてレーザー照射をし、照射が終わったらめくったフラップをフタをするように元に戻すのです。
実際にレーシックの手術を受ける前には、必ず事前の検査があります。この手術前の検査には、おもに以下の2つの目的があります。
・これから手術を受けようとする人が、レーシックに適応するかどうかを判断するため
・レーシックによって削る角膜の量などを知るために患者1人1人についての詳細なデータが必要なため
検査は最新の機器を使って行われ、それほど時間はかかりません。もちろん、痛みもありませんので緊張せずリラックスして検査を受けてください。
ただし、普段コンタクトレンズを使用している方には特別の注意点があります。
それは、検査を受ける2~4週間ほど前にはコンタクトの使用を中断しなければならないということです。そうでなければ正確な眼のデータを得ることはできません。
これは、コンタクトレンズを使用することによって角膜の形状が普段の状態ではなくなっているからです。角膜の形状を本来の自然な形に戻すまでには何日かの日にちを要するのです。
通常ソフトコンタクトの場合2週間、ハードコンタクトの場合は4週間くらいかかるといわれています。ですから、ソフトコンタクトを使っている人は手術の2週間前、ハードの場合は4週間前にはコンタクトの使用を中止し、メガネなどで過ごすようにしてください。
では、実際に手術前の検査にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
- 問診・カウンセリング
また、レーシックの方法やメリット・デメリット、視力回復の見通しや合併症についてなどの詳しい説明が担当の眼科医によって行われます。
初めて受けるレーシックについて不安に思っていること、わからない点などをカウンセリングによって解消していきます。もしそこで納得がいかなければ、無理にレーシックを受けずにしばらく様子をみてみることも可能です。
なにより、患者さんが自分で納得し、安心して手術を受けられるようにしてくださいね。
- 視力検査
- 屈折力の測定
- 角膜曲率半径と角膜厚の測定
角膜の厚さを測定することにより、レーザー照射で削るだけの角膜の厚みがあるかどうかがわかります。
- 角膜形状の解析
- 角膜内皮細胞の撮影
- 細隙灯顕微鏡検査
- 眼圧の検査
眼圧が異常に高い場合、緑内障の疑いがあります。緑内障を発症している場合はレーシックの手術を受けることができません。
だいたい以上のような検査を受け、レーシックができるかどうかを判断します。検査によって不適合になった場合も、原因となることを取除けば手術可能になることもありますので、様子をみてみましょう。
なお、この検査は、レーシックの種類や病院ごとに内容が若干異なる場合がありますので、詳しくは病院に問い合わせてみてください。
合併症について
レーシックの手術の安全性は、多くの症例数からも証明されているところではありますが、残念ながら100%とはいえないのが現実で、まれではありますが術後に合併症が発生することもあるようです。
以下におもな合併症を挙げておきます。
- ドライアイ
- 結膜下出血
- ハロ現象
- グレア現象
- 角膜炎
- 感染症
以上のような合併症については、時間とともに自然に回復してくる場合もありますし、その後の治療を適切に行えば治すことのできるものです。
だからこそ、アフターケアが充実していて、手術後もしっかりケアをしてくれる病院を選ぶことが大切なのです。
アフターケア
手術だけ終わればあとは関係ない・・・というような病院はおすすめできません。アフターケアが充実しているかどうかは要チェック項目ですね。
通常は手術の翌日にまず検査があり、その後1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後と定期的に検査を行う病院が多く、病院によっては、さらに1年後、2年後と検査を受け付けてくれるところもあるようです。
最初のうちは本人も気をつけて検診に行きますが、時間が経つと忘れがちになりますよね。そういう時、定期検査のハガキなどを送ってくれる病院もあるようです。
定期検査を受けることによって、合併症の早期発見や手術後心配なことや不安なことを直接担当医師に聞く機会を作れます。アフターケアは患者の当然の権利ですので、しっかり利用してください。
また、手術後の保障期間として再手術になった場合、最初の手術からいついつまでなら無料、といったサービスを設けている病院がほとんどですが、保障内容が病院によって違いますので確認が必要です。
レーシックによる角膜屈折異常の矯正手術は、通常であれば1回の手術によって思い通りの視力にまで回復するといわれています。
けれども100%の確率かといえば残念ながらそうではなく、なかには手術後も思うように視力が回復しないというケースもあるようです。もちろん、手術前と同じ程度にまで視力がまた下がってしまったというようなことはありません。
けれども、その人の体質によって、自然治癒力によって削った角膜がだんだん厚みを増してまた視力の低下を引き起こしてしまうこともあります。
また、これはあってはならないことですが、手術時のミスによって角膜の厚さの測定を誤り、そのために角膜がその人にあったように削られずに、近視や乱視を再発させてしまうということも考えられないことではないようです。
こういった場合、レーシックの再手術を行うこととなります。
- 再手術のできない場合
再手術に関しては、できる場合とできない場合があります。
手術後0.7程度の視力が出ている場合や角膜の厚みが足りない場合など、医師が再手術の必要性を感じないと判断した場合は、再手術ができないこともあります。
- 再手術にかかる費用について
ケラトームレーシックというのは、レーシック手術の基本的な手術法で、ふつう「レーシック」といった場合は、このケラトームレーシックのことを指しているといっていいでしょう。
名前の由来は「マイクロケラトーム」という名前の電動メスを使うところからきています。マイクロケラトームは、大工さんが使う木を削るカンナの要領で角膜を削る電動メスのことで、一般にもっとも普及している屈折矯正手術法です。
以前はマイクロケラトームの精度が低かったため、色々な問題点もありましたが、器具精度が高まるにつれ、安全性も向上し、現在は安全性の高い手術方法の一つとなっています。
マイクロケラトームの問題点
器具精度の向上により、以前より安全性が極めて高くなったといわれるケラトームレーシックですが、以下のような問題点があることも事実です。
- 手術を行う医師の技術力によって手術が大きく左右される
ケラトームレーシックの場合、マイクロケラトームとよばれる電動メスの精度が非常に重要となってくるわけですが、それと同時にその器具を使いこなすことのできる熟練した腕をもった眼科医が必要となるわけです。
ですから、眼科医であれば誰が手術を行ってもほとんど変わりがないというわけにはいかないのです。
- フラップの切断面の関係で、フラップにズレが生じしわになる可能性がある
マイクロケラトームの刃は角膜に斜めに入って角膜を切り取るために、フラップの切断面が鋭角になってしまい、フラップが吸着した時に眼球との間にわずかな段差が生まれてしまうのです。
フラップの吸着が無事にうまくいけばこの段差もなくなるのですが、吸着がうまくいかなかった場合、フラップにズレが生じてそこがしわになってしまう可能性があるのです。
近視矯正手術のなかでも、今主流になっているのは角膜をレーザーで削る「レーシック」といわれる手術法ですが、眼内コンタクトレンズ(ICL)のように角膜を削らない手術法もあります。
フェイキックIOLという方法も角膜を削らない方法の一つです。
フェイキックIOLは日本語では「有水晶体眼内レンズ」といわれています。もともと、白内障の手術に使われていた手法を近視手術に応用したもので、白内障を治療する場合には白濁した水晶体を取り除いて代わりに人口レンズを装着しますが、フェイキックIOLの場合は、水晶体は残したまま、眼内に視力を矯正するためのレンズを挿入するのです。
新聞などで「永久コンタクトレンズ」として紹介されたことから、認知度も徐々にあがってきている手術法です。
その発祥はヨーロッパで1980年代に始まっています。現在、アメリカでは食品医薬品局(FDA)の認可も受けています。
ただし、日本では他の近視手術と同様、自由診療となっていて保険がききません。今のところ、レーシックほどには普及していないことなどもあり、片目で30万円~50万円程度費用がかかるといわれています。
眼内コンタクトレンズ(ICL)との違い
しくみはICLとほぼ同じですが、決定的な違いはレンズを埋め込む場所にあります。ICLが眼の虹彩と水晶体の間にレンズを埋め込むのに対して、フェイキックIOLの場合は、虹彩と角膜の間にレンズを埋め込んで、虹彩の外側をつまむようにして固定します。
メリット
- 角膜の厚さや近視の度数と関係なく手術することができる
レーシックは角膜を削ることで視力の矯正を行うため、角膜が薄い場合には手術ができないこともあります。
その点、フェイキックIOLなら人口レンズを挿入するだけなので、角膜の厚さに関係なく手術ができますし、強度の近視の方にも適用可能です。
- 手術後、万一なにか問題が生じた場合には、レンズを取り出して眼の状態を手術前の状態に戻すことができる
- 角膜を削らないため「ハロ現象」「グレア現象」などの合併症がなく、夜間に運転をしなければならない職業のような場合、こちらの方が向いている
デメリット
- レンズを挿入する際に切開して縫合した部分が完治するまでは視力が安定しないため、一定の視力にまで快復するまである程度時間が必要
- ICLと同じく高度な技術が必要なため、熟練した医師を探さなければいけない
- レンズを挿入するために角膜を数mmほど切開して縫合する必要があるので、両目を一度に手術することができない
| 銀座院 |
|
|---|---|
| 大阪院 |
|
| 名古屋院 |
|
| 新宿院 |
|
|---|---|
| 大阪院 |
|
| 名古屋院 |
|
| 兵庫・神戸 |
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|---|---|
| 北海道・札幌 |
|
| 東京・広尾 |
|
| 大阪・梅田 |
|
| 北九州・小倉 |
|
| 東京 |
|
|---|
| 東京 |
|
|---|---|
| 北海道 |
|
| 名古屋 |
|
| 大阪 |
|
| 福岡 |
|
| 東京 |
|
|---|
日常生活を行う上で「眼がよくみえる」状態と「眼がよくみえない」状態とでは、眼がよく見えない状態の方が色々な場面で多くの不便を感じるものです。
眼がよく見えない状態になってしまったら、普通はメガネやコンタクトで視力を矯正したり、レーシック(近視手術)などで視力の回復をはかることになるわけですが、ここで、わたし達の眼はどうやって物が見えているのか、そのしくみについて説明しておきましょう。
眼の構造
目のしくみを理解するには、カメラの構造を考えてみるとわかりやすいでしょう。カメラのレンズにあたる部分がヒトの目でいうと「角膜」と「水晶体」にあたります。そして、絞りの役割を「虹彩(黒目の部分)」が行い、フィルムの役割をするのが「網膜」です。
これを段階をおって説明すると、
- 物から反射された光が網膜に到達します。
- 到達した光は屈折して角膜を通過し水晶体まで到達します。
- 眼にある毛様体という筋肉の働きにより、水晶体の厚みを変えることによって屈折力を調整します。
- 屈折された光はさらに硝子体を通過して網膜に収束され、網膜にある視細胞の悍体と錐体が明るさと色を認識して電気信号に変換します。
- 変換された電気信号が視神経を経て脳へ送られます。そこで、実際に見えているような映像として認識されます。
視力の低下
この「角膜」「水晶体」「虹彩」「網膜」の働きが正常に機能しなくなった場合、視力の低下がおこるわけですが、これは、白内障などの疾患を除き上記過程の2と3の光が屈折するときの異常によって起こります。
基本的には角膜というのは変形をしないので、屈折異常が起こるのはほとんどの場合水晶体が原因となります。
毛様体が伸縮することにより水晶体の厚みが変化するのですが、この厚みを調整する機能が正常に働かなくなったために光の屈折異常がおこるのです。
ですから、視力を回復させるということは、毛様体を鍛えることによって水晶体の調節機能を回復させるということになります。
ここでも紹介しているように、毛様体を鍛えるための視力回復トレーニングなども色々提唱されていますが、テレビやパソコン、テレビゲームなどで眼を酷使する現代の日常生活においては、その方法だけで視力を回復させることは困難であるといえるでしょう。
そのために、メガネやコンタクト、レーシックなどの手術により屈折異常を矯正して視力の回復を行うのが一般的となっています。
視力低下の原因は、一般的に環境による影響や遺伝によるものと考えられていますが、はっきりコレといった原因が解明されているわけではありません。
現在いわれているおもな原因は「遺伝」「環境」「眼軸」の3つが挙げられます。以下にこの3つの原因について詳しく説明していきましょう。
- 遺伝説
現代医学では、この遺伝説が視力低下の一番の原因であるとみている専門家が少なくないようです。
- 環境説
現代社会においての日常生活を考えてみれば、この環境説というのもすんなり理解できると思います。
テレビゲームやマンガ、パソコン、テレビの普及により常時近くのものを凝視することの多くなった現代人。この生活環境の変化により、遠くの景色や緑などを見る習慣がなくなってしまったことで、一種の退化のような形で眼の水晶体による屈折調整力が低下してしまったのが原因だとされる説です。
- 眼軸説
これは、水晶体の屈折率は基本的に同じだが、焦点を結ぶための網膜が成長の過程で前後になってしまうことにより近視や遠視になってしまうという説です。
仮性近視のように、眼の使いすぎで眼が疲労することによって視力が低下することは医学的にも確認されていますが、この場合の眼の疲労は「環境説」にあたり、眼の疲労の慢性化により仮性近視から近視に発展してしまう場合も多くみられます。
また、「軸性近視」とは眼軸が長い場合に起こる近視ですが、軸性近視までいかなくても眼軸が通常より長めである場合でも、焦点にズレが生じることから視力低下の原因になってしまいます。